ある街に動物たちが住んでいました。
この街にずっと住んでいる狼は、誰にも挨拶しないし、おしゃべりもしない。
暗い目をし、「みんなきらい」と丘の上のポツンと建っている家に引越しをしました。
誰の声もせず、とても静かな家。
しかし、周りに誰もいないはずなのに、毎日毎日、誰かが呼んでいるような気がする。
日がたち、ある朝、窓を開けると、チューリップが家の周りにたくさん咲いていました。
そのチューリップのおかげで、狼の心がかわります。
チューリップを大好きになった狼は、チューリップをみにきた動物と親しくなります。
一人静かなのが好きだったのが、今では、いろんな動物がやってくるようになったお話です。
素敵なお話です。
「好き」な物があれば、心もウキウキする。
「好き」な物があれば、同じものを好きな友達と、気持ちが通じ合える。
「好き」な物があれば、自分も好きになれる。
こんな風に思えるお話です。
我が子も、「好きな物はコレ!」と教えてくれ、「コレは○○君も好きなんよぉ。だから、○○君も好き!」って言った瞬間、この本を読んで正解!と感じました。