長いこと、肉肉しい獲物を食べられず、草や虫を食べていたライオンの前に、傷ついて弱った鳥が現れます。
「わたしを食べなさいよ」という鳥。でも、ライオンは鳥を食べずに、鳥と一緒に毎日を過ごすことにします。
一緒に草や虫を食べたり、ひなたぼっこをしたり。鳥は歌い、それに耳を傾けるライオン。ホッコリしますね。
でも、お別れの時がやってきます。「おれはただ、あんたと一緒に居たいんだよ」とライオン。「また会えるよ。100年たったら」と答える鳥。最後の力を振り絞って歌い、鳥は死んでしまいました。
それから何度目かの100年、ライオンは男の子に。鳥は女の子に生まれ変わって出会う。「なんだか前に会ったことがあるみたいだ」と男の子は思った。
前世で出会い、惹かれあって一緒に過ごしたことのある者同士というのは、何度生まれ変わっても運命的なものを感じて惹かれ合うものなのでしょうか?
来世でも、今の家族や友達に会いたいなと思いました。