「さあ いらっしゃい、いらっしゃい。きもちのいいおふろはいかがかな」
ねずみの弟子を連れて、今日もおさるのふろやは行く。
きりんには肩までつかれるふかーいおふろ。ペンギンは、冷たくてかちんかちんのおふろ。親子カンガルーには子供が喜ぶおふろ。
クレームもあったり大変ですが、続々とやってくるお客様に合わせて浴槽は変形。満足して帰ってゆくお客様を見送ります。
いなせなおさると元気なねずみのコンビが、なんとも小気味いい。
お風呂もハミガキもまだなのにうたた寝してしまう癖がある挿絵画家が、風呂が向こうからやってきたらいいのになぁという欲望を描いたものだとか。
流行の温泉銭湯ですが、気分により自由変形するおさるのふろやにはかなうまい。
娘2歳で読みました。お気に入りは、いろいろな形の浴槽が羅列してあるところ。もぐらなんか、よく考え付きましたね。これはもうお風呂じゃないんじゃ……。
コラージュしたみたいな絵がとっても楽しい。