おかあさんゾウと子どものゾウが食事をしたり
水浴びしたり砂遊びしたりと親子の触れ合いが、
子ゾウがお母さんに語りかける場面で描かれています。
本当に嬉しそうに子ゾウが言う「おかあさんおかあさん」の
優しい響きや、そんな子ゾウを見つめるお母さんゾウの
優しいまなざしが印象的です。
お母さんの言葉は書かれていませんが、そこがまた
私だったら何ていうかな?と考えさせてくれます。
また、子どもの姿をしっかり見つめて、一緒に遊んで、
危険な時は助けて、時には黙って見守るという母親の姿が
うつし出されていて、私もこうでありたいと思いました。
いつもは私の事を「ママ」と呼ぶ息子。
この本を読んだ後、私を呼ぶときなぜか
「ねえおかあさん」と言い出ししばらく言い続けていました。
子ゾウの姿と自分を重ねてみたのかもしれませんね。
親子で優しい、幸せなきもちになれる本です。
【事務局注:このレビューは、「ながーい はなで なにするの?」ちいさなかがくのとも 2009年11月号に寄せられたものです。】