いじめの絵本として有名な本ですね。
結末まで読む前から知っていたので、ページをめくる時、とても重苦しい気持ちでした。
ざっくり言うと、妹がいじめを苦に自殺をしてしまうお話です。
私は母親の立場で読んでいるので、もし我が子がいじめにあうようなことがあっても、このお話のように死を選ぶことだけはしないでほしいと一番に思いました。
でも、もし我が子が同じ目にあった時、どうやって救ってあげたらいいんだろうとも思います。
私は、学生時代、いじめというほど酷いものではありませんでしたが、ひどい仲間外れにあったことがありました。
毎日学校に行くのが本当に辛く、一日が長く、学校なんてやめてしまいたかったけれど、親にはどうしても言えず、通っていました。
その時は、出口の見えないトンネルにいるようでした。
私は幸い、私を仲間外れにした友達とは学年が上がる時にクラスが離れたことをきっかけに、新しいクラスで良い友達に恵まれました。
しかし、そんな風に事態が好転するとは限りません。
物語の中で妹は学校に行かなくなってしまいます。
学校に通っていれば、沢山学び、友達と沢山の思い出を作ることが出来たはずなのに、その機会を奪われてしまったのかと思うと、いじめた子たちへ強い憤りを感じるでしょう。
でも、我が子が失った沢山のものをどうやって取り戻してあげたらいいのでしょう。どうしたら、いじめられる前と同じように、ごく普通の生活を送れるようになるのでしょう。
私はまだその答えが見つかりません。
ただ一つ言えるのは、いじめた人間は絶対に許さない。
その思いは、この絵本からもとても強く感じました。