「ブラインドクライミング」という全く知らなかったパラスポーツの世界を知ることができました。そして、ブラインドクライミングへの取り組みを通した 中学一年生のあかりと昴、二人の成長物語として、引き込まれて読みました。
パラスポーツの置かれている状況、視覚障がい者として生きる昴の複雑な心情、スポーツから得られる達成感、視覚障がい者の方への接し方、目の見えない人が感じる世界などなど、様々なことが描かれていましたが、すべてストーリーの中で自然にうまく繋がっていて良かったです。
あかりの亡き父の言葉、「夢がかなう瞬間、最後の本気がためされる」という言葉は、あかりだけでなく、この本を読んだ子どもたちをも 支えてくれると思います。中学生以上の方におすすめ。