私が小さいときに大好きだったお話。
6歳になった息子と読みたくて、
あんまり乗り気でなかった息子の横で、
半ば強引に読み始めたのですが、
最初はそっぽを向いていた息子も、
どんどん話にひっぱられて、
「もくようび」あたりから、
一生懸命聞いていました。
物欲の激しい息子には、
目の前にあるきいろいばけつを欲しくてたまらない
キツネの子の気持ちが
等身大で分かるようです。
親になった私が読むと、
ちょうどお買い物にいったときに、
おもちゃ屋さんにずらりと並ぶ、
でも買ってもらえないおもちゃを見てる息子と、
きつねのこが、とっても重なりました。
自分と約束した一週間が過ぎ、
ばけつがなかったときの、とってもがっかりした、
きつねの子の気持ちも、
きっと息子には痛いくらい伝わったに違いありません。
最後は自分のものにならなかったけど、
一週間、誰よりもばけつと一緒に過ごしたきつねの子。
最後のふっきれた感じは、
大人からみても、切ないものがありました。
次は、「つりばしゆらゆら」を
一緒に読もうと思います。