エロール・ル・カインの作品ですが、お姫さま絵本に見られる格調高い芸術品のような絵ではなく、少しアニメーション的な親しみ易い絵になっています。
カインの死後に出版された本で、主人公の兄妹は、カインの子どもたちがモデルと言われているそうです。
お話は、妹を探して、次々に友だちを訪ねるベンと、ちょっと変わった友達とのやり取りが繰り返されて、進んでいきます。
次はどんな友だちの所に行くのかな、どんなお茶菓子を持っていくのかな、と次を想像する楽しさがあります。
いない妹を捜し歩くという設定でありながら、緊迫感はなく、登場人物もみんなどことなくのんびりとしています。
まるでかくれんぼしている妹を見つけようとしているようです。
そして、最後には大団円、楽しいお茶会が待っています。
最後のページは、とってもおいしそうで楽しそうなので、、子どもたちはトリコになってしまいそうですよ。