ある国の、ある王様のお話です。
王様は、毎朝、朝ごはんを食べると、〈あいさつの部屋〉へ出かけることになっていました。そこで、たくさんの家来たちがあいさつをしてきますが、王様は「あ、うん。」と答えるだけです。最後にあいさつをしたのが、コックさん。コックさんには、「晩のおかずは、卵焼きがいいな。目玉焼きにしてくれ。」と言いました。その後、運動をした王様でしたが…
大変なことをしてしまった王様が、本当のことを言えず、あたふたしながらも、偉そうな態度をとっているところがおかしくてたまりませんでした。題名から想像できるお話の展開、どこで、その結末が出てくるのか、ワクワクドキドキしながら、読んでいくことができました。
表紙の鳥小屋の絵は、とっても迫力があります。お城の大きさ、立派さがそれなりに表現されているところも、どうかお見逃しなく。