「ティッチ」「ロージーのおさんぽ」が有名なパット・ハッチンスの2006年の作品です。
今回の舞台は農場で、僕とおじいちゃんが野菜の収穫をしていくというお話です。
最初に目を奪われるのが、鮮やかに彩色された絵でしょう。
原色に近い色を思いっきり使っているのですが、決してくどくなくて、目に焼きつくという表現がぴったりするくらいです。
そして、登場する野菜は、英国産の知らないものも登場してきますが、根菜まで描いているので、すごく分かり易い絵になっています。
最終頁には登場した野菜の説明まであって、まさに絵本による図鑑という趣かと思います。
一つずつ、子供と野菜を確かめながら読み進めると良いでしょう。
めんどりをからめたストーリーは展開するのですが、それよりも絵に惹きつけられてしまいました。
絵が丁寧で食育にも役立つ絵本だと思います。