私は子供の頃、勉強机の下でおままごとをするのが好きな子でした。だって私だけの部屋、秘密基地みたいだったのですもの。押入れも好きだったなぁ。
ダンボールのおうちも、狭いんだけど秘密基地のようなワクワク感がありますよね。
<わたし>のドキドキやワクワク感が染み込むように伝わってくる絵本です。横でちょっかいを出す弟のドキドキやワクワクも伝わってくる。
聞き手の兄弟関係で <わたし> にも <おとうと> にもなれる、本のなかの子供と一体になって楽しむ本。
<わたし> の喜びに満ちたおうちの中を、あの山脇百合子さんが素敵に演出しておられ、つい親子でダンボールのおうちを作りたくなってしまいます。
凝ったおうちの中を、一度覗いてごらん。