ひとつの小さな卵から、おおきなちょうちょに成長するまでの本なのに、こんなに迫力があり、成長のたのしみを知ることができました。紙芝居とは違うなんだろう。
沢山のたべものをばくばくたべつくすようすも、本当に音が聞こえそうで、ついむしゃむしゃと音を作って読んであげたいと感じます。そして、さなぎに変身。じーとちょうになるのを待つときも、シーンとした静けさを感じます。そして、ラスト。
うつくしい羽が見事に開いたときの、ほっとした安堵感を子どもも一緒に味わったようにおもいます。
エリックさんの美しい配色が、大型本になるだけで、こんなにパワーアップするのは不思議です。
いま、我が家に「きあげは」の幼虫がさなぎになり、成虫になるのをじっと待っている状態です。この本のようにとてもまちどおしいく、はばたく力強さを実際もみれたらいいなあと思います。