今年、一番心にしみた絵本だと思います。
いばりんぼのエリザベットの家から逃げたした、クマのぬいぐるみのミシュカ。
「もう 絶対 おもちゃには ならないぞ!だれが なんていったって!」と高らかに宣言します。森の中で気ままに生きるのはとても楽しい。でも、ひょんなことから、クリスマスプレゼントを配るお手伝いをすることに。最後の1件というところでプレゼントが全部無くなってしまい…。
「大きく息をして、あたりの景色を忘れないように みわたしました。」
ここから後が、じわーっとしみてきますよ、心の深いところに。
小さい子に読み聞かせるとき、「死」と「自己犠牲」のものは避けた方がいいと聞きます。この絵本も、もしかしたら「自己犠牲」に片足つっこんでいるかも知れないけど、絵の暖かさ、文章の美しさなど、プラス面が勝っているので、大丈夫かな…なんて思いました。