ニューヨーク、ハドソン川のほとり、マンハッタン島にある実在のジェフェリーズフック灯台が主人公。
小さいながらも川を行き交う船の安全を守ってきた頼りにされる存在です。
その灯台が、川に大きなジョージ・ワシントン橋ができると、橋桁の下に取り残されることになってしまいました。
自分の役は終わったと落胆していた灯台ですが、嵐の夜にタグボートが座礁して壊れてしまったことから、自分にも役割があることを知らされます。
物語では灯台は再び灯りをともすようになるのでした。
嵐の風景が擬人化されて描かれているところが印象的でした。
実際の灯台は、この絵本の出版60周年にニューヨーク市民の強い要望で、再び灯りがともされたそうです。
この絵本とともに、この灯台がいかに人々に愛されてきたか、エピソードも加えて味わいのある絵本になっています。