リサとガスパールのシリーズは、もちろん知っていたのですが、読んだのはこの本が初めてです。私の勝手な思い込みで、何となくキャラクター重視の絵本のような気がして‥
気になりつつも読むのが後回しになっていました。
でも、家族をテーマにした絵本を探していて、軽い気持ちで読んでみたところ‥驚きました。お話もものすごくいいのです。
今まで自分が家族のアイドルだったのに、みんなは赤ちゃんのことばかり。生まれても絶対一緒に遊んでやらないと思っていたリサの気持ちが、「自分とよく似ている」ことで、少しづつ変化していきます。
そしていつのまにか、ベビーカーを押してあげたり、学校に連れて行って、「世界で一番かわいい妹」をみんなに見せてあげよう、なんて思うようになるのです。
その変化の過程がすごく自然で、下の娘が生まれたときの上の娘の様子を思い出しました。
石津ちひろさんの訳が、おしゃまでちょっと生意気なリサの気持ちをすごくよく表現されています。
このシリーズの別の本も、これからどんどん読んでいきたいと思います☆