写実的な猫のイラストに定評のあるヒグチユウコさん。2足歩行しているかのようにデフォルメされた猫のイラストをよく見かけますが、こちらの猫さんは4足歩行。リアルなタッチで子猫もとても可愛い。ただしおかあさん猫の胴体がとんでもなくながいのです。
絵本の中では(胴体が)ながいながいねこについて何の説明もなくそれがあたりまえのことのようにストーリーが進行します。
この世界ではながいねこの存在は普通なのかもしれません。少なくとも、子猫にとってはあたりまえです。
ヒグチユウコさんの写実的なイラストだからより違和感なくこの世界観が完成しているんだと思います。
読み聞かせる子供にも、そんなユニークな世界をそのまま受け取ってもらい、ながい猫がいても面白いじゃないかという自由な発想で楽しんで貰えるいい絵本だなと思いました。