連作 あらしのよるにシリーズの第三弾です。
偏見かもしれませんが…
シリーズものって、映画にせよ、本にせよ、巻数が増えるに従って、
だんだんと面白みが薄れていくような気がするのですよね。
でも、よくよく考えてみれば当たり前なのです。
一番最初は、何もかもが新鮮。斬新。印象が深い。
それで、観客や読者は、同じ物、いや、それ以上の物を期待する。
でも、同じ材料を使って、それ以上の感動を起こすことって、並大抵のことではありません。
びっくり箱だって、驚くのは最初の方だけですものね。
でも。
そんな中に、読むたびに期待を裏切らない本がある。
珠玉の本と言うにふさわしいもの。
それが、この「あらしのよるに」シリーズです。
ドキドキハラハラ、でもクスクスなんです。
ガブの気持ちもメイの気持ちも、手に取るように伝わります。
前作2冊があるからこそ、ドキドキは幾倍にも増すのです。
作者の木村裕一さん。
最初「えいがあああ?」「人気があるのは知ってるけど、そこまでするうう?」
なんて、ちょっとバカにした私を…ぶってください。