子供が家の手伝いをしてお金を稼ぎ、それで何かを買う……大きな成長の機会ですね。アフリカが舞台の『ジンガくんいちばへいく』という絵本もありましたが、やっぱり発展途上国の子供のほうがたくましい!というか、大人と見なされる年齢が早いですね。この絵本では、特にお兄さんが戦争に行ってしまっています。イヤでも大人にならざるをえないのでしょうが、彼は父を助ける自分に誇りを持ち、夢を持って育っています。それなのに、戦争は無残にもすべてを打ち砕いてしまうのですね。読み終わった後、5歳の娘は「この絵本怖い」といって二度と読んでくれと言いませんでした。子供にもわかっているようです。