お酒が大好きなじろべえさん。
酔いざましに柿を食べたのはいいけれど、種まで飲み込んでしまい
頭から柿の木がはえてきてしまいます。
でも、困ったり心配したりなんてしないのね、じろべえさん。
ぐうたら、おさけを飲んでいられるように、頭の柿を茶店の
おやじにあげるかわりにお酒を飲ませてもらうことにします。
怒った柿売り達に柿の木を切り倒されても、おかしなことは
次々に起こり・・きのこがはえたり、鯉が泳ぐ池ができたり。
頭の上で繰り広げられる荒唐無稽な物語に笑ってしまいました。
だって、頭の上に池ですよ!しかも鯉が泳いでいるんですよ!
茶店のおやじは「あたま鯉」なんていって売ってるし(笑)。
柿売りやきのこ売りや鯉売り達が怒ってじろべえさんの頭の
上で活動している時の音もいい感じです。
げしげしげし、とか、どさどさどさっ、とか。
しかもみんな頭の上にのっかって作業してますし。
どんだけ頭が大きいのかじろべえさん(笑)。
これだけ頭が大きいから柿の木がはえたりするのかしらん。
最後に反省して終わるかと思いきや・・
「えっ!それでいいんかい!」ってこれまた呆れながらも笑って
しまった私です。
いいなあ。こういうの。
おおらかで。
娘より楽しんで読んでいたかも。
夫にも読ませたい。小さな子どもよりもぐうたらしたい大人の
方が楽しめるかもしれません(笑)。
読んだ後は、娘と「あ!頭に桃の木が!」「あ!りんごの木が!」
などと楽しく遊びました。