両親を事故で亡くしてしまい、祖父のもとで暮らしている少年ハニバル。
祖父との暮らしの中で大切なことを繰り返し学んでいきます。
このお祖父さんの偉大さには、幾度となく感心させられます。
言葉の一つ一つに重みがあり、生きていく上で大切なことをしっかり伝えていく姿。
それはただ単に年の功というだけではありませんでした。
最後の最後に明かされるお祖父さんの過去に、体が震えました。
生きていくうえで失敗や後悔は必ずついてくるもの。
この少年ハニバルも忘れられない過ちを犯し、後悔の気持ちでいっぱいになります。
大切なのはそれをどう受け止め、その後どう生きていくか。
生きるということの大変さ、素晴らしさを感じることのできる素敵な本です。