仲良しさんたちに「すりすり」されて、いいにおいのももんちゃん。
さぼてんさんの「すりすり」は、ちょっと痛かった・・・!
でも、泣きません、ももんちゃん。
さぼてんさんの前では、がまんがまん。
がまんしてがまんして・・・おかあさんの顔を見たとたん、一気に涙があふれ出します。
1歳3ヶ月になる息子は、明らかに感情面で著しい成長を見せてくれている。
「だめ」と言われていることを、横目で伺いながらこれ見よがしにやろうとするとき・・・それは必ずと言っていいほど、母である私が忙しく背中を向けているときばかりだし、こちらの気分を敏感に読み取って、行動に表れる。
あかちゃんと幼児の間に立っているかのように感じ、接し方に迷うことの多い最近。
それは同時に、「甘えさせること」と「しつけること」の狭間で、初めての子育てのプレッシャーと、子供に対する責任感に負けそうな自分を、奮い立たせなければならない瞬間でもある。
「すりすりももんちゃん」は、そんな私にひとつの単純な答えをくれた。
それは、「あかちゃんが心を許して思い切り泣ける場所は、母(父)の腕の中」だけなのだ、ということ。これを、いつの成長過程においても忘れてはいけない、と気づかせてくれた。
シンプルな絵とやわらかい文章の中には、とても優しい作者の目線が散りばめられている。