生き生として躍動的な線の絵と透明感のある色使いが、
アルプスの澄み切った空気や
雪に覆われた高い山々、春の光を素敵に描き出しています。
アルプスの人々の生活ぶりや、
その空気を肌で感じられるような絵本です。
大きなすずを持ちたくて、
一人で大冒険をする男の子ウルスリ。
心配しながらも温かく見守るおとうさんとおかあさんも大喜びです。
わが子が自分の力で困難に立ち向かっていく姿は、
このうえない喜びだけれど、
それと同じぐらい心配で仕方ないものですね。
三人で食べた、蒸したての栗の味は、また、格別だった事でしょう。