もう、もう大好きな本なのです!児童文学の評論家の方が大人のためのおすすめ絵本として紹介した中にも入っていたように、これはぜひ大人に読んでもらいたい本です。
似たような展開(昔は大人が自分を守ってくれたけど、今度は自分が年をとった大人を守る番だというようなもの)の絵本は外国のものでも目にしたことがありますが、この本のような「胸を締め付けられるような想い」は感じませんでした。
漫画チックなやわらかい絵、無駄のない言葉の成せる技でしょうか。
自分のこともちょっと省みたりして。子どもを叱咤激励しているつもりで、実はただ自分の勝手な思い込みや理想を押し付けているだけだったり、おせっかいなアドバイスをして自分で成長していく力を育てる邪魔をしていたり。ただ「だいじょうぶ、だいじょうぶ」と包み込んであげることが、子どもにとってどんなに安心なのかを痛感させられた本です。
何回か図書館で借りましたが、手元に置いておきたくて購入を決めました。人気のため品切れ(再版待ち)で、まだ手元に届いていませんが、私が「キィー!」と感情爆発しそうになったときに「だいじょうぶ、だいじょうぶ」となだめてもらおうと楽しみにしています。