大きなクマさんは「小さなもの」が大好きで、小さなヤマネくんは「大きなもの」が大好き。
そこで、2人は会った瞬間に、すぐにお友達になったんです。
ケーキ屋でも、クマさんは、小さなモンブラン選び、ヤマネ君は、三段がさねのデコレーションケーキを選ぶ。
プレゼントにもらった植物も、大きなクマさんは、1番小さな花の苗を、小さなヤマネ君は、1番大きな植木鉢をもらう。
実に対照的です。
二人は、一生懸命、それぞれの植物を育てて、クマさんの苗からは、でっかいでっかいかぼちゃがたくさんでき、ヤマネ君の苗からは、りっぱなりっぱなさつまいもが育ちます。
そして、森のみんなを招待してパーティを開くのです。
アナグマさんさんやカエル、もぐら、たくさんの動物が出てきて、森で暮らす動物たちの様子がとても素敵です。
一生懸命育てたかぼちゃとさつまいも、焼いも、焼きかぼちゃ、かぼちゃのプリン、さつまいものアイスクリームになるんですね。
ちょうど、幼稚園でおいもパーティをしたばかりの娘が、
「幼稚園ではね、焼いて、甘いはちみつをかけて食べたの。いっぱいいっぱいおかわりしたよ。」
と楽しそうに話してくれました。
収穫の秋にぴったりの絵本です。