小学校低学年の頃、母が買ってきた本です。
当時の私はクラスの中でも極端に背が低かったので、「お母さん役をするのはいつも、背の高い子ばっかり」という部分に共感していた気がします。
たとえ片手の指がなかろうが、背が低かろうが「りっぱなお母さんになれる」と、さっちゃんのお父さんが断言してくれたことに安心していました。
あれから30年近くたち、私は未だ「お母さん」にはなれてはいません(笑)が、「せんせい」になることができました。
今は、病気で長期入院をしている子どもたちの「せんせい」をしています。
昨年の図書購入でこの本を買ってもらい、病院内の教室に置いてあります。
子ども達はみな、病気を抱えて苦しい治療を頑張っている子ども達ですので、私から彼らにすすめすることは「あえて」していません。
ただ、いつか本棚の中からこの本を見つけてくれるといいな、と思っています。