レイ夫妻による1950年の作品です。
お話は、ウサギが生んだ子供の中に、茶色の模様があって目が青の子供がいたことから始まります。
名前もスポッティ。
子供達は分け隔てなく楽しく遊んでいます。
でも、大人達はそうでないようです。
そして、おじいさんのところに行くときに、ママは「茶色の模様があるので、おじいさんが嫌うと困るから」という理由で、スポッティだけを留守番にして置いていくのです。
そして、スポッティは傷ついて家出してしまいます。
このシーンは衝撃です。
だって、子供を守るべき母親が、それを放棄しているのですから。
お話はハッピーエンドで終わります。
他人と違っていても構わないというメッセージも受け取ることが出来るのですが、やはり母親の姿をこう描いて良かったのだろうかと疑問が残りました。
難しい問題なので、描き方にもう一工夫欲しかったと思います。
大人であれば理解できることも、子供には直ぐに理解できないこともあると思い、読み聞かせを躊躇してしまいました。