この子たちは、こんなつらら、見たことないだろうな〜と思う。
ここ広島でも、私が育った郡部では、冬になると屋根からつららが下がって、そのつららを落とすのに、雪玉を作って屋根にむけて投げたものですが、最近は暖かい冬つづきでそんな光景を目にすることもなくなりました。
これは、氷りついてカチカチのつららが、だんだん春になるにつれ、変化していく様子をよくとらえています。
つららからこぼれる水の音が、春が近い、春が近い、と教えてくれる。
つららの長さとともに、庭の景色も変わり、やがて雪がなくなり、春になるその経過が見事です。
つめた〜い冬の風景なんだけど、なんだか、あたたか〜い感じのする本です。