ヘビと言えば、なかなかキャラクターにしづらいでしょうが、
この素敵な造形に脱帽レベルの完成度です。
まずは文章、富安陽子さんならではのニョロ語にはまりそうです。
絵は、長谷川義史さんが礼儀正しいヘビを見事に体現しています。
春、冬眠から目覚めたヘビのニョロリンさん。
脱皮のシーンは、科学絵本のようです。
新しい穴倉を探して、古家にたどり着いたとは、これも運命。
住人のトメばあさんとの交流がのどかですねえ。
夜、泥棒との対峙は、ニョロリンさんの礼儀正しい態度が清々しいです。
穏やかな余韻は心地よいです。