一郎たちと同じアパートに住む雨森さんにまつわる不思議なお話がたくさん。
それは本当にあったことなのか夢なのか、それとも雨森さんの魔法だったのか・・・
ひとうひとつのお話を聞くと夢だったのではないかと思うのですが、これだけたくさん集まるともう魔法としか思えなくなってきます。
読めば読むほど、無愛想だと思っていた雨森さんの優しさが身にしみてきます。
どうして子どもたちに優しく手を差しのべてくれるのか、その理由は分からないままです。
でもアパートを去るときに聞かせてくれた言葉で、何もかもスッキリとするような爽快感をおぼえました。