ある暑い夏の日にやってきた一羽のペンギンが、涼しいところを求めて町を歩き回るお話。
表紙にも載っているこのペンギンが、とにかく可愛い!
つぶらな瞳でトコトコと町中を歩き回る姿、傍を飛び回っているトンボとの相性もバッチリです。
村上康成さんの絵はシンプルながらよく特徴をとらえていて、お話に彩りを与えてくれます。
特に印象に残ったのが、お魚屋さんのショーケースの中でいろんな魚に囲まれながら眠る場面。
そうそう!ペンギンって、こうやって首をすくめるようにして眠るんですよね。
ペンギンにとって暑い一日を描いた絵本のはずなのに、読み終わった後は、海やプールから上がった直後のようなすがすがしい涼しさを感じました。
今の時期にぴったりの絵本です。