ブタより足が遅くて今まで野菜と木の実しか食べたことのないオオカミが主人公。この設定がまず面白いです。頭を柔らかくして読まなければ〜と気を入れなおしてページをめくると、今度はキツネ博士が「ぶたのたね」をくれるという。一生懸命育てたらブタの木は大きく育ち、とうとうある朝、たくさんのブタが枝にぶら下がっていた!
このページの絵がとても大胆で斬新。とにかく楽しいのです♪言葉ではうまく説明できないので、ぜひ実物を見て欲しいです。
お話はこの後、ゾウのマラソン大会のため、ブタはみんな逃げてしまい、唯一残った1頭も結局食べられない、というちょっとトホホな結末です。
個人的には、ゾウのマラソン大会というのが、余りにも唐突な気がして、☆☆☆☆にしました。例えば前半のページに小さくゾウが準備体操している様子なんかが描かれているとあそこで登場しても納得できたかな、と思ったのですが、どうでしょう?(突然だからこそ、より面白いのかもしれませんが‥)
以前にいた小学校のお話会のグループで、このお話の人形劇をしました。ゾウが走ると同時にブタがゆさゆさと下に落ちる、という仕掛けを作ったら子供たちに大うけでした。動きをつけるとまた違った楽しさがありますね。