「秋に読みたい宮沢賢治の本が集合」
絵本ナビにピックアップされた 6作品の表紙を見ただけで、
ワクワクドキドキ 心が踊るような気持ちになりました。
思わず息子を呼び、「見て〜!どの絵本がいい?」と聞くと、目をキラキラさせて「オレ、コレ!」と選んだのが、『月夜のでんしんばしら』でした。
さっそく手元に届いた絵本を読み始めると、息子は、「あ、線路。信号が青だから、電車来るよ。」そして、線路の先に光を見つけ、「これ、電車かな?」
私がすかさず、「停車場の灯りだそうよ。」と言うと、そうなんだ!…といった表情で 真剣に絵に見入っていました。
ドッテテドッテテドッテテド のところでは、体が勝手に踊りだし、上機嫌。 おじいさんの登場に、ちょっと怖い気持ちになり、その行動に衝撃を受けながらも、最後 走り抜ける明るい汽車に、スーッと胸が軽くなるような、ホッとした顔で笑っていました。
読んでいる私も、小さい頃の、夢だったのか現実だったのか 今になると思い出せない不思議な記憶がよみがえってきたりして、奇妙な感覚を覚えました。
これが、宮沢賢治ワールドなのでしょうか…。
そうだとしたら、親子ともども その魅力にはまってしまったようです。
翌日、部屋の片付けをしていると、息子の「宝物入れ」に、この絵本が追加されているのを発見。
私にとっても、大切な宝物になりました。