「うそつきにかんぱい!」を読んで、こちらの作品を思い出しました。
2010年の低学年の課題図書にもなった作品です。
一人暮らしも難しくなったおばあちゃんが、主人公のくまくんの家へやって来て、一緒に住むことになりました。
おばあちゃんからたくさんの事を教わる一方、物忘れがひどくなっていくのを側で見ていてなかなか理解できないくまくん。
くまくんの言葉におばあちゃんは、胸をとんとんたたくようになります。
「・・・おばあちゃんね、くまくんと いっしょに したことや、くまくんが いったことを むねに しまえたらと おもってねえ。」
この言葉に胸が詰まります。
頭にしまうことができなくなっても、胸の中にしまえたら素敵なことです。
おばあちゃんのこの思いに切なくなります。
ラストでくまくんが、おばあちゃんに話す言葉も優しい。
おばあちゃんと暮らして、くまくんはすこしまたおにいちゃんになったのでしょうね。