西村敏雄さんの絵本は大好きなので、期待して読みましたが、ごめんなさい、私としてはこれはハズレだったかなと思います。なんというか、ひねりがないですね。動物が出てきてサーカスをするだけなので。
それと気になったのが最後。
サルが怪我をして空中ブランコが出来なくなり、急遽観客の中からブタくんが選ばれるシーンがあります。
『どなたか おきゃくさまに くうちゅうブランコに ちょうせんしていただきましょう』
きゃくせきが しずかになりました。
そしてブタが指名され、客席は盛り上がりブタくんコール。“ブタくん、本当は嫌だったんじゃないの?”と思わずにはいられません。なんだか、嫌な役まわりを誰も率先してやらず、他の人が選ばれてホッとしている学級会のような雰囲気に見えました。
私の深読みしすぎなのかもしれませんが、あまり子供に読み聞かせたいとは思えませんでした。
加えて、1度は読みましたが・・・息子たちもそれ以上読みたがりませんでした。