娘が小さい頃、『とんとんとめてくださいな』が大大大好きだったので、同じ3匹のねずみシリーズのこの本を見つけたときに迷わず購入しました。
前半は、ねずみやうさぎやたぬきの遊び道具がなくなり、妖しい手押し車の跡を追って、犯人を捜しにいく、という探偵もののような楽しさがあり、ワクワクします。
後半は、水遊びで、それまでの耐えられないような暑さを一気に払拭し、読んでいる方も涼やかな気分になります。
ところが、素直に楽しめない要素が一つあるのです。
それは、みんなの遊び道具を勝手に持っていったしまりす達に全く反省の色がなく、それどころか、自分達の作った遊び場へようこそというようなスタンスを取り続けていることです。
もちろん謝罪のことばもありません。
子ども達も、「しまりすひどいよね」「仲間はずれにされて当然だよね」と言いながら読みました。
お話自体はとても面白いのに、この点はどうしてもいただけませんでした。
子どもの本なので、特にそういうところには気を使って欲しかったと残念に思います。