震災と原発事故から四カ月が経ち、福島から遠く離れた場所でもホットスポットが見つかったり、牛肉のセシウム汚染も発覚しました。
チャルノブイリ関係の本を読んでいると、事故情報の出し方、避難指示、食物の汚染などはチャルノブイリと同じような経緯をたどっています。
この本を読むまで、チャルノブイリの事故は作業員のミスだと思っていましたが、設計ミスにあるらしいこと、
モスクワの被爆をさけるために人工雨が降ったことなど、初めて知る事実もありました。
主人公のナターシャはこの本が出た当時20歳。チェルノブイリの子どもたちを救うために救援コンサートの活動をしています。
ナターシャ自身も被爆をしています。
この本に出てくる子どもたちの様子は絵本の『生きていたい!』にもあるように過酷で悲痛なものがあります。
そんな中でも力強く生きようとする子どもたち。
子どもだけにそのような悲痛さを引き受けさせてもいいものだろうか。いいはずがないのです。
今尚線量の高い場所に住んでいるチャルノブイリの子どもたちや福島の子どもたちがいます。
私たちはそのことを忘れてはいけないし、大人として子どもたちを守るためにできることをしなくてはいけないと思うのです。