忘れ物女王の娘は、嫌味に感じたらしく手に取ってもらえませんでした。もちろんそうじゃなかったのだけど、思春期って難しい。
ではなぜ一緒にと思ったか。
忘れてから(失敗してから)めげてる暇なんかない、次にどうするかと動く話だったから。
忘れ物してしまったぁぁぁ、もうおしまいだぁぁぁではなく、まだまだ道は続く、ずっとフツーに続くというのが、人生の縮図のようでおもしろい。それが大木さんの場合は、何でもない事のようで元気づけられる。
まさにこういう子を知っているのだが、いつも真の意味で強い子だなと思っている。
さりげなく娘に伝えたかった。
とはいえ一人でもじゅうぶん楽しんだ。私も上靴はよく忘れたが、まさか作ってしまうなど思いもよらなかった。なんと素晴らしいバイタリティ。
大木さんは、将来社会に出ても逞しく生きていけるでしょう。
オチもありがちで、楽しい読み物でした。これは高学年以上でも楽しいね。