いかにも「理論社」さんポイ作品だな〜と、出版社名を見て思いました。
そして同時に小林さんらしい優しい、地に足の着いた家族や村の物語でした。
特に大きな事件を描くわけでもなく、
1つの町や村の出来事、1つの家族のことなどを丹念に織り込んでいくこの小林さんの絵本の作り方はとても好感が持てます。
作品タイトルにもある“ジュムレ”(春のしるし)について、
気が付くと主人公のオルタンとともに、私も「なんだろう」「なんだろう」と考えいました。
はっきり『これ』と形容することが難しい“ジュムレ”。
しいていうなら、昔話に出てくる日本の“ふるやのもり”みたいなもの?なんて、思ってしまったのは私だけでしょうか?