ロシアの民話です。
家庭の事情でロシア文化に触れさせたいと思っており、図書館で借りてきて読みました。
ババヤガーは言わば山姥。マーシャという娘が、弟のワーニャと一緒に留守番をします。マーシャは両親のいいつけを守らず、ワーニャを置いて遊びにいってしまいます。するとババヤガーの手下の白い鳥がやってきてワーニャをさらっていくのです。マーシャは道中いくつかの障害を乗り越えて弟を助けにいきます。
ババヤガーの家が鶏の足の上に立っていること、白い鳥が子供をさらっていくこと、ミルクの川なんてものが流れていること、ワーニャが金のりんごで遊んでいること、何もかも幻想的です。
子供の絵本には、この話のような現実世界からは想像もつかないような内容を期待している私はとても気に入りました。
息子も「りんごの本読む〜」と読みたがりました。怖いのではないかと思ったのですが、ミルクの川とゼリーの岸などに興味を示し「え、なに?」と何度も確認します。そうやって絵本の世界に引き込まれておいで〜、とせっせと読んでいます。
お話は少し長めです。同じ話が『マーシャと白い鳥』『マーシャとババヤガーのおおきなとり』などとして出版されていますが、内田莉莎子さんの文章と、佐藤忠良さんの絵の組み合わせ(有名な『おおきなかぶ』と同じペアです)のこの本がお勧めです。