本来ならば喰うものと喰われるものとの関係性のはずが、
1頁めくっていく毎になぜかお互いを思いやっての友情に
変化していく.....
かたわら、木や葉っぱに姿をかえてはふたり?を見ている
シニガミのなんともいえないシニカルな目つきに、思わず失笑。
そんな危ういながらもどこかほのぼのとさせる世界観は、さすが!!
これこそ宮西達也ワールド全開という感じです。
子供たちもタイトルを始め聞いた時は「えー、こわいの?」でしたが、
最後は自然に拍手が沸き起こり、大喜びでした!
読み終わった後もしばらくは、いのちについて、特に生きること・
死ぬことのうらはらさについて、毎日をめいっぱい楽しんで謳歌して
いる子供たちより、むしろ日常業務についつい追われがちな私達
大人のほうが、改めて考えさせられる深い絵本だと思います。