この絵本はわたしが、絵本の読み聞かせに入るとき、いつも持っていく絵本です。なぜなら、ネギという猫が草むらの中に隠れて、聞き手に「どこにいるでしょ〜?」とたずねてくれるからです。読み聞かせで無理にやり取りをしようと力むことなく勝手にやり取りを子どもとすることができちゃいます!「見つけた〜?じゃあ、めくるよ〜?」と言うと、「待って待って!!!」とまだ探したいという気持ちを読み手に向けてくれます。そういう意味で、一緒にページをめくるという呼吸が出来上がってしまうのです。子どもの呼吸に寄り添うことで、共感することにより近づけるのではないでしょうか。