2歳ころに一度読んだときは反応なしでした。夜の場面が多いので全体に暗いし、おはなしも理解できていなかったのでしょう。でも私は気に入ったので、4歳になって再チャレンジしてみると・・・。
図書館から借りてきたほかの本と一緒に置いていたら、「きれいな本があるよ」と自分から持ってきました。まっくろの表紙に切り絵風の花とネリノ。これを「きれい」と感じられるようになったのね!と嬉しくなってしまいました。
まっくろだからという理由だけで兄さんたちに仲間はずれにされてしまうネリノ。悲しいけれどひねくれたり恨んだりしないネリノ。自分の個性を生かして立派に兄弟たちを救ったネリノ。そんなネリノのすばらしさも今度は感じてくれたようです。
兄さんたちを助けたから一緒に遊んでもらえる、というラストに疑問を感じるレビューもありましたが、私はネリノが淋しくなくなったのは一緒に遊んでもらえるようになったからではなく、まっくろである自分を大好きになれたからかな、と思いました。