よく行く児童館で息子が必ず本棚からひっぱりだすのがこの絵本だったので、そんなに好きならと思い購入しました。
でも、文章が少し多く、息子には内容はまだ理解できないようです。ということは、絵の美しさに惹かれて手に取っているのでしょう。
私の個人的な意見ですが、教訓を含んだ絵本は好きではないのです。絵本はもっと子供の秘めた想像力を引き出すような、奇想天外なものであって欲しいと思います。そんなわけで、人は体の色で仲間はずれを作ったりしてはいけない、とか、どんな人でも果たせる役割がある、というようなこの本の内容はあまり好きにはなれません。黒い色をした彼が仲間はずれにされているという設定も、現実の世界を単純に表し過ぎだと思います。
ネリノがもし、自分が色が黒いことを利用して、カラフルな兄たちを助けなかったら、いつまでも仲間に入れてもらえなかったのでしょうか。
にもかかわらず、息子はよく開いて見ています。読んでやると聞いていないのですが。もう少し大きくなって、息子自身が内容に共感するようになれば、私の感想も変わるかもしれません。