ねずみくんシリーズの絵本です。
おかあさんがあんでくれた、ねずみくんのチョッキ。あんまりいいチョッキなので、みんなが着たがって・・・。
順番にいろんな動物が着ていきますが、だんだん大きな動物になっていくので、見ているこちらまで、「ねずみくんのチョッキ、だいじょうぶかな・・・」と心配になります。
心配しながらも、ハラハラドキドキワクワク(ねずみくん、ごめん!)。
最後、かわりはてたチョッキを着たねずみくんが、悲しそうに歩いていく後ろ姿には、思わず泣けてしまいます。
でもでも、いちばん最後のページにあるイラストに、思わずにっこり。「ああ、よかったね、ねずみくん」と、ほっとしました。
ユーモラスなねずみくんのチョッキのお話。「かわいそう」なだけでは終わらない温かさが、大好きです。
白黒のイラストの中に、赤いチョッキが際だっていて、「チョッキ」という、どこか懐かしい感じのすることばも、私たちママさん世代の人気の秘密なのかもしれません。