アンソニー・ブラウンの本は、ちょっと変わったものが多く、う〜むと唸ることはよくありますが、こんなにゲラゲラ笑ったのは初めてです。
ある家族の動物園に出かけた一日を描いているのですが、“動物園って楽しいね!”という内容ではなく、“動物園で過ごす家族の様子”を描いているのです。
ですから、入場料が高くてブツブツ言ったり、お腹が空いて機嫌が悪くなったり、最初の方は退屈な動物ばかりだなんて思ったりするシーンが描かれています。
それは、よくある家族のお出かけの様子であり、結構的を得た動物園の感想なので、とても共感してしまいます。
我が家では、おとうさんの親父ギャグや、入場料をごまかそうとするところが大うけでした。
もう、お腹を抱えて笑ってしまいました。
また、大迫力のゴリラの絵があったり、アンソニー・ブラウンお得意の隠し絵があったりするので、何度でも読んだり見たりして楽しめます。
あとがきに、アンソニー・ブラウン自身が一番好きな作品だと言っていると書いてありました。
我が家でも一番楽しんだ作品でした。