人間と友だちになりたいあかおにの為に、友だちのあおおにがひとはだぬいでくれるお話です。
どうするのかというと、あおおにが村を荒らしているところへあかおにがきて、彼をやっつける芝居をするのです。
それがきっかけであかおには村人と友だちになれますが、そのことがあってから、あかおにの家へあおおにが遊びにこないことを気にして、あかおには彼の家を訪ねます。
するとそこには「あかおにのためにやまをでていく」という内容の張り紙が…。
その張り紙を見て、涙を流すあかおに。というお話です。
人間が好きで優しいあかおに。でも、もっと優しく、友情にあついおにもいたんですね。
昔は「おに」といえば悪者扱いの物語しかなかったから、この「ないたあかおに」は、これまでにない発想で描かれているすごい作品だと思います。
今回の絵本には、後書きとして、作者の娘さんの言葉が載っており、浜田廣介氏の人柄や、「あかおに」が出来た経緯などが書かれていて、大人としても大変面白く読むことが出来ました。
たくさんのお子さんに読まれて欲しい、日本の名作だと思います。