娘が1歳から幼稚園にあがる頃まで、随分とうさこちゃんの絵本を買ったり貰ったりしました。
私にとってうさこちゃんの本は、なんと言っても『ちいさいうさこちゃん』から始まる春・夏・秋・冬の本が一番なのですが、娘はその他の方に目が行くことが多いのです。この『うさこちゃんのにゅういん』もそんな彼女のお気に入りの一つで、何度も何度も読みました。
入院する割には、物語は淡々と進み、「入院ですって?!」という悲壮感など微塵もありません。それどころか入院てなんだか楽しそうという気までしてきます。
もしかしたらそこがブルーナの狙いだったのかもしれません。小さい子どもが入院するのを怖がらないようにするための。
それにしても、うさこちゃんシリーズはさりげなくいつもお父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃんが優しくうさこちゃんを見守っていますね。うさこちゃんは暖かな視線を注ぐ大人にしっかり愛されて育っているのですね。まさに子どもを育てる環境は、こうでありたいものです。