私自身が片山健さんの絵本が好きでこの絵本も片山さんが絵を担当していらっしゃったので選びました。静かなそれでいて力強い作品でした。心にドンと響く作品でした。そして、風景の記憶も勿論の事ですが、”音”に関する記憶もとてもよく心に残る事なのだなと思いました。主人公の心に響いた音が文章と絵を通して私まで伝わってきました。この絵本の文章はゆっくりめに読んだ方が心に響く気がしました。方言が使われているのも素敵だと思いました。最後の主人公の目の力が強いので真剣さが伝わってきて私まで凛としました。主人公のたたく太鼓を私も聴いてみたいです。きっと魂まで届く音だろうと思いました。