いつもそこにあるんだけれど、いまいち関心の低い夜空の星たち。“天体観測”なんていうんじゃなくて、楽しく見るだけでもいいじゃない。
野鳥の会の人が公園でセキレイやツグミの特徴を話すように、河川の保全に取り組む人たちが河原の石を持ち上げて石裏の水生昆虫の話をするように、星空のこともみんなに知って欲しい。そんな想いを、星座の中でも特に有名な“オリオン座”であらわしているのがスゴク嬉しい。
星への興味の第1歩として、たくさんの人たちに読んで欲しい。そんな一冊です。
絵本を読んで終わる話ではありません。
親子で実際のオリオン座を見て、星座の形や古代の人たちの想像力に想いをはせる。
自然科学が本当は身近なものであることを実感できる数少ない機会のひとつだと思います。