サンタクロースの絵本は数あれど、このサンタクロースはちょっと変わっている。
サンタクロースというと、雪の中を赤い服着て、トナカイのそりをひいて、と思っているけれど...北の国が冬の時、南の国は夏なんです。だから、南の島のサンタクロースは、ちょっとみんなが思っているのとは違う。
まず、その格好は、赤い海水パンツに、上は、白地に赤のハイビスカスの花柄のアロハシャツ。そして、頭には、麦わらかんかん帽。
そして、トナカイのそりではなく、カンガルーがひっぱる荷車で、プレゼントを運びます。コアラを助手にして。
ちょっと想像すると、楽しくありませんか?
助手のコアラが、これまた問題で...荷車に座ってもぼーっとしているし、サンタクロースの背中に登って、荷車の運転の邪魔をしたり、ユーカリの木を見つけたら、勝手に木に登っておりてこない。手伝うどころか邪魔ばかり、だから、ぜんぜん役にたたないの。
でも、それでも、南の島のサンタクロースがコアラを助手にしているわけは...1人で荷車に乗るのは寂しいし、2人のほうが楽しいからです。
南の国のサンタクロースは、ずいぶん、のんきで、おひとよしで...でも、こんなサンタクロースのお話も楽しいですよ。